こんにちはピクルスです。今回は剣盾シーズン3で用いた構築の紹介になります。クッションポケモン2匹のサイクルの後、ダイマックスエース通すことを目指したサイクルパーティです。
目次
【使用構築】
【構築経緯】
汎用的なクッション性能を持つカビゴン
カビゴンは耐久力に優れた種族値で、抜群タイプが1つしかないノーマルタイプです。さらに特性あついしぼうによりほのお、こおりタイプを半減にできることから優秀なクッション性能を持っています。
また、あくびによる対面操作から相手のポケモンを把握することで、試合全体のプランを立てやすくなるのも特徴です。
この優秀なクッション、対面操作性能から、ほぼ全ての構築に対し柔軟な対応を可能にできると考え構築のスタートとしました。
第二のクッション、マジックガードピクシー
カビゴンの苦手な格闘タイプやどくどく,おにびに強く、あくびとの相性が良いステルスロックを覚えるポケモンとしてマジックガードピクシーを採用しました。
ダイマックスエースの採用
カビゴン、ピクシーによるサイクルの後繰り出すダイマックスエースとして、環境に多いカバルドン、ドリュウズ、ギルガルドなどに強く、すいすいによる全抜きを狙えるガマゲロゲを採用しました。また、ガマゲロゲの苦手なナットレイやギャラドスに強く、幅広い範囲と打ち合えるパッチラゴンを第二のエースとして採用しました。
構築の穴埋め兼汎用アタッカー
カビゴン、ピクシーでサイクルを回すことができない構築に対して強く、ダイマックス無しで戦えるポケモンとしてドラパルトとミミッキュを採用しました。
【個別紹介】
|
●ノーマル | HP | 267 | 252 |
攻撃 | 130 | |||
アームハンマー | 防御 | 128 | 252 | |
カビゴン | ヘビーボンバー | 特攻 | × | |
あついしぼう | あくび | 特防 | 131 | 4 |
食べ残し | まもる | 素早さ | 50 |
- 調整
HB特化 - 解説
クッション性能を高める食べ残し
カビゴンは高い耐久力と優れた耐性から屈指のクッション性能を持つポケモンです。このクッション性能をさらに高め、場もちをよくするために食べ残しを持たせました。また、食べ残しと相性が良く相手のダイマックスターン枯らしや、様子見などにも使えるまもるを採用することで汎用性を高めました。
攻撃技の選択
カビゴンは技範囲が非常に広いことから、2つの攻撃技を構築で重いポケモンに対応した技にカスタムできることも強みの一つです。今回はカビゴンミラーや、一撃必殺による突破を狙ってくるドリュウズ、ラプラスの遂行速度を速めるアームハンマーと、アームハンマーで削れないフェアリータイプへの打点としてヘビーボンバーを採用しました。
|
●フェアリー | HP | 202 | 252 |
攻撃 | × | |||
ムーンフォース | 防御 | 137 | 252 | |
ピクシー | ステルスロック | 特攻 | 115 | |
マジックガード | つきのひかり | 特防 | 111 | 4 |
かえんだま | トリック | 素早さ | 80 |
- 調整
HB特化 - 解説
サイクルに強いマジックガード
マジックガードという特性は直接攻撃以外のダメージを受けない特性です。これにより互いにステルスロックを絡めたサイクル戦になってもピクシーは疲弊することがありません。また、天候や状態異常による定数ダメージを受けないのもサイクルによるダメージレースを一方的に有利にする要因になっています。
かえんだまの3つの役割
持ち物のかえんだまには主に3つの役割があります。
1つ目はねむり、まひ状態の回避です。自らやけど状態になることで相手のあくびループを切ることができます。また、麻痺状態にもならないため痺れによる負けをなくすことができます。
2つ目は定数ダメージの確保です。相手ポケモンの食べ残しやくろいヘドロをトリックで奪うことにより、回復を防ぎつつ、やけど状態にすることで定数ダメージを稼ぎサイクルを有利に運びます。
3つ目は物理アタッカーに対する起点回避です。トリックにより相手ポケモンをやけど状態にすることで物理技の火力を下げ起点回避することができます。特殊アタッカーの起点回避はできないので注意が必要です。
|
●みず | HP | 181 | 4 |
●じめん | 攻撃 | × | ||
ハイドロポンプ | 防御 | 95 | ||
ガマゲロゲ | だいちのちから | 特攻 | 150 | 252 |
すいすい | ヘドロウェーブ | 特防 | 95 | |
とつげきチョッキ | くさむすび | 素早さ | 126 | 252 |
- 調整
CS特化 - 解説
通りの良い水技
現環境は比較的水技の通りがよいため、ダイストリームの雨により火力、素早さ共に上がるガマゲロゲは非常に抜き性能が高いです。また、水技の通らないドヒドイデ、パッチラゴン、トリトドンなどに打点があるのも優秀です。ガマゲロゲは物理型も存在していますが今回はアーマーガア、ドサイドン、カバルドンなどを意識して特殊型にしました。
とつげきチョッキによる撃ち合い性能
とつげきチョッキを持たせることでトゲキッス、ウォッシュロトム、特殊ドラパルトなどの特殊アタッカーとの打ち合いに強くしました。これによりピクシーの特殊アタッカーへの隙をある程度カバーすることができます。
|
●でんき | HP | 191 | 204 |
●ドラゴン | 攻撃 | 148 | 116 | |
げきりん | 防御 | 110 | ||
パッチラゴン | でんげきくちばし | 特攻 | × | |
はりきり | ほのおのキバ | 特防 | 90 | |
じゃくてんほけん | つばめがえし | 素早さ | 119 | 188 |
- 調整
H:16n-1
HB:A142いのちのたま持ちミミッキュのダイフェアリー(じゃれつく)→かげうちをダイマックス時→通常時で受けて99.2%で耐え
S:S+1で最速アイアント抜き
残り攻撃 - 解説
ガマゲロゲの裏エース
パッチラゴンはガマゲロゲの苦手なナットレイやギャラドスに強く、非常に制圧力の高いポケモンです。また、でんげきくちばしを無効にできるじめんタイプを誘うため、みずタイプのガマゲロゲの通りを良くすることができます。
ダイジェット+じゃくてんほけんによる制圧力
ダイジェットにより中途半端な素早さを補いつつ、じゃくてんほけんで火力をあげることで打ち合いに非常に強くなることができます。しかし、メインウェポンがドラゴン、でんきタイプと無効タイプが存在するため、ダイマックス時に択になることがしばしばあります。
|
●ドラゴン | HP | 173 | 76 |
●ゴースト | 攻撃 | 126 | ||
りゅうせいぐん | 防御 | 114 | 148 | |
ドラパルト | シャドーボール | 特攻 | 167 | 252 |
すりぬけ | かえんほうしゃ | 特防 | 96 | 4 |
こだわりスカーフ | とんぼがえり | 素早さ | 166 | 28 |
- 調整
HB:A142いのちのたま持ちミミッキュのA+2影うちを93.7%で耐え
C:特化
S:最速サザンドラ抜き - 解説
カビゴンとの良相性
ドラパルトはカビゴンとタイプ相性が良いため、サイクルを回すコマとして非常に優秀です。特にギルガルドやヒヒダルマをカビゴンとセットで見ることができます。また、構築で重いアイアントにダイマックスなしで強い点も優秀です。
●ゴースト | HP | 131 | 4 | |
●フェアリー | 攻撃 | 142 | 252 | |
じゃれつく | 防御 | 100 | ||
ミミッキュ | ゴーストダイブ | 特攻 | × | |
ばけのかわ | かげうち | 特防 | 125 | |
いのちのたま | つるぎのまい | 素早さ | 162 | 252 |
- 調整
AS特化 - 解説
ばけのかわによる切り返し性能
ミミッキュはばけのかわにより相手のダイマックスターンを稼いだり、積みエースのストッパーとなれるのが非常に優秀です。また、ばけのかわを盾につるぎのまいを安全に積めることや、ダイフェアリーによりあくびを切れることなどアタッカーとして優秀な要素も揃っています。ダイマックスなしでも強いポケモンなので選出しやすいのも特徴です。
【選出・立ち回り】
@1
基本の選出。カビゴンピクシーのステロあくびを絡めたサイクルからエースの一貫を作ることを目指します。サイクルには強いですが、素早さが遅く、攻撃性能が低いため怯みや一撃必殺に弱いことが欠点です。
@1
カビゴンピクシーでサイクルを回せないギルガルド、アイアント、ウオノラゴン、パッチラゴン、などがいるときに行う選出です。基本ドラパルトから展開しカビゴンとサイクルを回しつつドラパルトか@1のどちらかを通します。
【終わりに】
本構築は幅広い範囲に柔軟に対応できる代わりに、プレイングスキルを求められる構築であると思います。終盤に上位プレイヤーと戦った際にはその差をとても感じ、勝ち切ることができませんでした。シーズン4はプレイング面の見直しを行い、最終2桁順位を目指して頑張ろうと思います。