月光乱舞で酷使無双

ポケモンの使用構築まとめです

【SV S15 最終84位 2126】対面ラオスクマカイリュー

超お久しぶりです。ピクルスです。SVでは全く結果が残せず本当に引退を考えていたのですが、15シーズン目にしてやっと最終二桁を取ることができました。SVで全く勝てなかった僕が勝てるようになるために今期取り組んだことについても記していこうと思うのでぜひ参考にしてもらえたら幸いです。

 

目次

 

  

【使用構築】

 

 

【コンセプト】

・対面的な動きで詰める
・キャラパワーの高いポケモンを使う

 

【構築経緯】

前作の剣盾では何度か最終二桁を取れていたが、SVに入り全く結果を残せていないためテラスタル環境における強い戦術を自分が全く理解していないと考え、S14の上位構築を戦術タイプごとに分類し強い構築の型を理解するところから始めた。上位50構築ほどを分類したところ以下の5タイプに分かれた。


1.対面構築
ほぼ交代の選択を取らず、攻撃面での縦の繋がりを強く意識した構築
強力な初手を思いつくとeasy winしやすい

2.初手枠+クッション+エース
クッション枠に対面操作技(欠伸,蜻蛉など)を入れ拘り高火力や積み技を持ったエースを着地させる。対面的に動くことが多いが1に比べると交代の選択肢を取りやすい。

3.カイリューサフゴ+地面
優れた相性補完と型の豊富さから無限の戦術がとれる。プレイヤーの力量で化ける並び。

4.キョジオーン+カイリュー
キョジオーン系統のスタンダード。カイリューは大体神速地震羽アンコ。こちらもプレイヤーの力量で化ける。

5.対面操作系クッション2体+高速エース
タイプ相性補完に優れたクッション2体でサイクルを回し、エースを通す。

その他天候パ,毒菱サイクル,イエカシラなど分類不能の構築も少数存在

 

これらの分類は実際には複合していることが多く、特に多いのが1.対面構築と2,3,4が複合しているパターンであった。また、上記の分類で特に結果を残していたのが1と2の戦術タイプであり、サイクルはかなり向かい風であることがわかった。
1の構築は結果を残している一方で構築力が全ての戦術タイプであることから自分の力で軸にするのは難しいと考えた。よって2を軸に1と複合させた対面的な構築が良いと判断し今期の構築コンセプトに決めた。

まず選択肢の少なそうなクッション枠について検討した。対面的な動きをコンセプトにしているため蜻蛉返り等の対面操作技よりあくびの方が合っていると考えた。そこであくびが使えるポケモンの中で明らかにパワーが高い毒テラス赫月ガチグマを採用した。ガチグマが毒テラスであるため裏のエースは浮いているポケモンが良いと考え、積み技が使えあらゆるポケモンと撃ち合えるカイリューを採用した。初手枠は最終日まで様々検討したが最終的には広い範囲と打ち合える襷水ウーラオスを採用しここまでの3匹を基本選出とした。次にウーラオスを初手に置くと荒らされがちなディンルー,コノヨザル,キラフロルに強い初手枠が欲しかったので挑発でステロ等を防ぎつつ撃ち合うことができる挑発痛み分けハバタクカミを採用した。次に軸のガチグマがハッサムに対してほぼ何もできずにサイクルを回されるため、ガチグマを出さない対面選出の駒としてハッサムに明確に強く胞子の一貫も切れる炎オーガポンを採用し、水ラオス,炎オーガポン,カイリューハッサム入りに対する基本選出にした。最後に補完枠として最終盤までは受けループ対策のジャローダを採用していたが、ほとんどあたらないことと受けループより頻繁にあたるイダイトウに全敗していたことから受けループ対策を切り、イダイトウ対策としてタケルライコを採用し構築が完成した。



【個別紹介】 



赫月ガチグマ@食べ残し
特性:しんがん
ラスタル:毒
性格:控えめ
技:ブラッドムーン 真空波 瞑想 欠伸
実数値:215(212)-81-140-170-108(180)-87(116)

・調整
HB:特化鉢巻カイリューのテラス神速を残飯込み94.2%で2耐え
HD:臆病眼鏡ハバタクカミのテラスムーンフォースを87.5%耐え
S:大体の速いガチグマ抜き

・解説
構築の核。対面,クッション,崩し,詰め,起点作成を一匹で行うことができる最強のポケモン。対面構築であるため単体での攻撃,破壊性能を重視し瞑想と欠伸を両立した。欠伸ガチグマはシーズン14の1位が使用していたこともありシーズンを通して流行していたため、終盤には露骨なメタが散見されたが瞑想型は考慮されていないことが多くある程度のメタは乗り越えることができた。ウェポンについてはブラッドムーン,ハイパーボイス,大地,真空波の4つから選択になるが、最も破壊性能が高くなるブラッドムーンと初手枠の狩り残しを上から縛れる真空波が便利だったのでこの2つを採用した。また、欠伸ガチグマに強い速いノーマルテラスチョッキガチグマに何もできずに突破されることを防ぐため素早さに多くの努力値を割いたが、想定通りこちらのHPが多い時は上から瞑想、少ない時は上から欠伸を入れて裏に繋ぐ動きができたため良い調整だったと思う。テラスタルはハバタクカミのムンフォと草技に強くどくどくに耐性がつけられる毒にしたが瞑想があるためハバタクカミにはテラスを切らなくても結構勝てる。

 

カイリュー@イカサマダイス
特性:マルチスケイル
ラスタル:鋼
性格:陽気
技:スケイルショット 地震 アイアンヘッド 竜の舞
実数値:167(4)-186(252)-115-×-120-145(252)

・調整
ASぶっぱ(S135属とミラー意識で最速)

・解説
ガチグマの欠伸から展開する最強のエース。竜舞した時に最も抜き性能が高いスケショ型で採用した。神速も候補に入ってくるがスケショが通らないフェアリー,鋼への打点を切れなかったため今回は採用を見送った。スケショ5発とアイヘ怯みで上振れも狙えるため実力以上の勝ちを拾ってくれた。テラスタルはドラゴン,フェアリー,氷に耐性をつけられ、アイヘのリーチを伸ばせる鋼で採用した。

 

 

水ウーラオス@気合いの襷
特性:ふかしのこぶし
ラスタル:ゴースト
性格:意地っ張り
技:インファイト 水流連打 アイススピナー アクアジェット
実数値:176(4)-200(252)-152(252)-×-80-117

・調整
AB:特化オオニューラのフェイタルクロー+インファイトを98.4%耐え

・解説
初手枠。初手枠は最終日に刺さる尖った型のポケモンでeasy winできると一気に勝率を高められるため、最後まで一定数存在した頑丈ブリジュラスに強いことを条件とし様々検討したが何も降ってこなかったので一般的な水ラオスになった。技とアイテムについては一般的だが調整はABぶっぱと少し尖ったものになった。ABぶっぱになった理由として水ウーラオスミラーで下からインファイトを押したかったこと、サイコファングパオジアンに勝てること、ハッサムのダブルウイング+バレットパンチで縛られないこと、後半少し増えていたオボンオオニューラにフェイタルクローで毒か眠りを引かれなければ勝てることがあげられる。素早さが低いことによる弊害は感じなかったのでAS振りよりは勝てる範囲を広げられたのではないかと思う。テラスタルは神速を透かせるゴーストで採用したがほぼ切ることはなかったのでもっといいタイプがあるかもしれない。

 

ハバタクカミ@ウイの実
特性:古代活性
ラスタル:水
性格:臆病
技:ムーンフォース シャドーボール 痛み分け 挑発
実数値:148(149)-67-104(228)-156(4)-156(4)-188(124)

 ・調整
HB:特化水ウーラオスの水流連打を99.4%耐え(木の実発動後アクアジェット確定耐え)
    特化水ウーラオスのテラス水流連打を木の実込み確定耐え
HD:特化イーユイのオバヒを87.5%耐え
S:準速パオジアン抜き

 

・解説
ウーラオスを出しづらい時の初手枠。挑発でステルスロックや毒菱を防ぎつつ裏のガチグマカイリューを強く使えるようにするのが役割。混乱実にすることでステロ等の展開役が初手に来なくても多くのポケモンと撃ち合うことができた。またブーストエナジーが発動しないことで眼鏡と誤認されることが多く相手の初手にテラスを強制することができ、展開を有利に進めることができるのも混乱実の良い点だった。テラスタルはほぼ切ることがなかったため何となく水にしていたが水ウーラオスにはそもそも強いので他にもっといいタイプがあると思う。

 

 

炎オーガポン@かまどの面
特性:型破り→おもかげやどし
ラスタル:炎
性格:意地っ張り
技:蔦棍棒 ウッドホーン じゃれつく アンコール
実数値:187(252)-169(108)-114(76)-×-117(4)-136(68)

・調整 
HB:特化水ウーラオスの水流連打+アクジェ確定耐え
    特化水ウーラオスのテラス水流連打確定耐え
    特化カイリューのテラス神速を94.6%で2耐え
HD:特化赫月ガチグマのブラッドムーン+真空波を78%耐え
S:準速ブリジュラス抜き

 

・解説
ハッサム対策の対面駒兼胞子の一貫切りとして採用した。今期急増したママンボウ絡みのサイクルに強い点も良かった。技についてはメインとなる蔦棍棒,ウッドホーンは確定でサブウェポンとしてハッサム入りに多かったカイリューとタケルライコへの打点となるじゃれつくと、起点回避兼裏のカイリューに繋ぐ技としてアンコールを使用した。特筆する点はないが胞子の一貫を見かけ上切れることがえらく、実際にはバレル入りに選出しないことの方が多かった。

 

 

タケルライコ@オボンのみ
特性:古代活性
ラスタル:水
性格:控えめ
技:放電 竜の波動 迅雷 瞑想
実数値:216(124)-×-139(220)-176(20)-110(4)-113(140)

・調整
C:耐久無振り水ウーラオスを迅雷で乱1(93.7%)
HD:臆病眼鏡ハバタクカミのムーンフォース2発をテラスタル瞑想でお盆込み99%耐え
S:無振り霊獣ランドロス抜き抜き
残り防御

 

・解説
イダイトウ対策として採用した補完枠。その他構築で少し重めだった水オーガポンやガチグマに圧をかけてくるアーマーガアに炎オーガポンと合わせて圧をかけて選出させない役割も担っていた。また、ハッサムにも弱くないためカイリュー,炎オーガポンの代わりにハッサム入りに選出することもあった。素早さにかなり努力値を割いた理由は遅いランドロス,カイリュー,イダイトウの上をとりたかったためであり、特にカイリューに対しては瞑想をアンコールしにきたところを上から攻撃することができたため良い調整だったと思う。テラスタルについては氷を半減にできてかつテラス後もハッサムに強い水タイプにした。

 

【選出・立ち回り】

※画像左端が初手です

基本選出


BIG6などスタンダードな構築に対してはほとんどこの選出。ガチグマを二匹目に出しながらガチグマとカイリューどちらで詰めるか考えながら戦う。

 

対ディンルー,コノヨザル,キラフロル


ハバタクカミの挑発でステロ,毒菱を防ぎつつ対面的に戦う。

 

ハッサム入り
から2体
一切交換を考えない対面選出。二匹目にアンコ持ちの炎オーガポンを置いて裏の積み技持ちに繋ぐことが多かった。

 

VSイダイトウ入り

初手枠+
ラストのイダイトウに勝てるようにタケルライコを温存しつつガチグマでできる限り破壊する。



【重いポケモン

炎の渦電磁波アンコ羽カイリュー

初手枠のウーラオスと軸のガチグマが完封されてしまう。再戦で型がわかっている場合は挑発ハバタクカミで対応できるが、初見では判別がつかないためフェアリーテラスを切らせたあとカイリューのアイヘで怯ませるしかない。

 

【終わりに】

久しぶりの最終二桁を取れたことは嬉しい反面、最後は溶かすことを恐れて保存に走ってしまった。長らく上位で戦っていなかったことですっかりポケモントレーナーとしての牙が抜けていることを実感したので、次はノンストップで更なる上位を目指していきたいと思う。

 tnピクルス 最終84位 レート2126

 

 

おまけ
終盤まで使っていた受けループ対策のジャローダをここで供養しておきます
ジャローダ@ラムのみ
特性:天邪鬼
ラスタル:岩
性格:臆病
技:リーフストーム 竜の波動 テラバースト 挑発
実数値:151(4)-×-116(4)-127(252)-117(12)-179(236)

最速110属抜き
DL対策

ラムのみでメンハドヒドイデや挑発で対策できない毒針投げつけるハピに耐性を持たせつつリーフストームで破壊する。岩テラバジャローダをドラゴンテラスラウドボーンで対策しているという記事を見たので竜の波動も採用した。対受けル勝率100%